💡受講のきっかけをお聞かせください。
弊社は中部地方で調剤薬局を展開しています。これまでは医師の処方箋を受け取って薬を出す、という“決まった仕事”をこなしてきました。日々新しいことも起こらないし、「それでいい」「そういうものだ」という現状が常にある環境でした。
しかし時代は変化し、調剤薬局のあり方も多様化。大手通販サイトが処方箋を扱うようになり、「このままで良いのか?」という危機感が芽生えました。薬剤師は健康に関する知識を持ち、人の話を聞くプロです。だからこそ、企業向けに健康相談を行うなど、“処方箋に頼らない価値提供”ができないか模索していましたが、「どうやって形にすればいいのか」がわからないままでした。

自分一人で考えることと、言語化・視覚化して発表することには大きな差があるのです。
💡社員を受講させることに対して不安はありましたか?
正直、不安はほとんどありませんでした。というのも、「この人ならきっとやってくれる」と思える社員を選んでいたからです。やる人はやる。それが経営者としての直感でもありました。
このプログラムを、単なる人材研修ではなく「企業マインドを育てるツール」として捉えていたのも大きかったです。

💡受講してみた感想をお聞かせください。
社員2名とともに私自身も一緒に受講しているのですが、「世の中のビジネスってこうやってつくられるのか!」と衝撃を受けました。顧客がいて、課題があって、提供価値がある。そんな当たり前のことを、実は今まで考えたことがなかったんですよね。すべてが新鮮でした。
特に印象的だったのがジョブ理論です。「顧客にとって障壁となるジョブはなんだろう?」という問いを立てるだけで、今までぼんやりしていた課題が急に明確になっていくんです。また、他業種の人たちと一緒に学べることで、自分たちの視野の狭さにも気づけました。

普段交流のない異業種との人脈や知見も、encoで学べることの大きな副産物です。
💡受講を考えている人にメッセージをお願いします。
「研修って難しそう」「うちの会社(うちの業界)には関係ない」「安定しているから大丈夫」「事業はこうあるべき」。そんな固定概念は捨ててください。
できない理由を探して行動しない人が多いけれど、本当は“打つ手は無限”なんです。このプログラムは、どんな業界の人にも「次の一手を描く力」を与えてくれます。問いを立て、自ら考え、動ける人材になること。それが、今の時代を生き抜くために必要なことではないでしょうか。
特に医療業界は、どうしてもドクターが上流にいるという構造があり、自分たちで何かを起こそうとする文化が根づきにくいと感じます。でも、それでは変われないですよね。街の調剤薬局も、これからは「自ら問いを立て、自ら変えていける調剤薬局」であるべきだと思います。
💡encoからのポイント
「なんとなくこのままではいけないと思う」「やってみたいことはあるが、どうしたらいいかわからない」。そんな思いを持つ会社経営者様は多いと思います。
encoでは、そういった思いを持つ人に伴走し、「会社の新たな価値を創造できる社員」を育成するためにプログラムを展開しています。
こちらの経営者様は、最初からやってみたいアイデアをお持ちだったことと、「こうあるべき」という固定概念がなかったことから、講座の内容もすんなり理解されていきました。特に、他業種の皆様との交流を楽しまれており、「そういう考えもあるんですね」「僕にはわからない業界の話でとても興味ありますね」と、意見に対してポジティブな返答をされている姿が印象的でした。
社員の皆様もそんな社長に負けじと、さまざまなアイデアを出していらっしゃいます。このような「やる気の伝播」がより多くの社員を巻き込んでいく基盤となるのかもしれませんね。