💡受講のきっかけを教えて下さい。
私は普段上司から業務改善についての案を出せと言われていました。業務改善と言われても、そもそも普段の業務の「不便」や「不満」、「もっとこうしたらいいのに」と気づくことが少なかったので、いつもどうしたらいいのだろうと悩んでいました。今思うと、「自分は不便を感じていないから大丈夫」という視点しか持てなかったんですよね。
そんなとき、上司からencoのプログラムの話を聞き、「ビジネスパーソンとしてレベルアップするためにも、受けてみてはどうか」と言われました。この一言にも、もしかしたら自分がいかに周りを見えていないかを学ばせる意味があったのかもしれません。
💡受講前の率直な思いをお聞かせください。
正直なところ、社会人になってから半年間も講座を続けられるのか不安でした。
しかし、上司とともに実際の講座の雰囲気を見学させてもらう機会があり、そのときのアットホームな雰囲気にとても驚きました。3社のみなさんがいらっしゃいましたが、年齢・役職問わずフラットにワークをしていたんです。しかもみんなあだ名で呼び合っていて、とても新鮮でした(笑)。
見学を終えるときに講師の方が「インプットよりアウトプットを重視しています。この場ではどんなことでもいいので思ったことを言語化してくださいね」と話してくださり、これなら自分でもできるかもしれないと思いました。

受講生に積極性をもたせる雰囲気づくりからしっかりとサポートしていきます。
💡講座の中で一番学びになったと感じるのはどんなことですか?
「自分が欲しいもの」と「他人が欲しいもの」は違う、ということですね。当たり前だと思うかもしれませんが、講座を受講する前は、「自分が必要(要らない)だから他人も必要(要らない)だろう」「自分がこう考えているのだから他人もきっとそうだろう」と漠然と考えており、他者視点で物事を考えることができていませんでした。そういえば普段から家庭内でも、僕が欲しいと思ったものを妻に話すと、「なんでそんなのいるの?」って言われることがよくあったなあと(笑)。
でもそれって製品開発にも通じるなと思って。自分の「好き」が他人にも価値があるとは限らない。その意識が生まれました。
もちろん「自分がどうしたいか」「自分はどう思うか」を考えることは大切です。しかし、「他人はどうだろう」「僕と立場や性格・考え方が違う人はどう思うだろう」と考えるスキルは、どんなときでも役に立っています。
価値の視点が増えたという感じです。

encoでの学びを日頃の業務でも活かすことができるため、学んだだけで終わらない仕組みづくりにこだわっています。
💡今後挑戦してみたいことを教えて下さい。
encoで新しい事業のアイデアが生まれたので、まずは試作品を一つ作ってみたいと思います。これまでは自分の視点だけで物事を考えていましたが、小さな試作品をもとにいろいろな人の意見を聞いて、フィードバックを反映させていきたいと思います。
また、これまで自分は順序立てて話すのは得意な方だと思っていたのですが、encoでは「ストーリーで共感をつくる」という方法に触れることができたので、その伝え方を実践していきたいと思います。ただ理屈を並べて順序よく説明するだけでは、人の心は動かせないのですよね。
新規事業だけでなく既存業務でも「もっと身の回りの不便に気づいてみよう」という視点で、会社の業務改善も提案していくつもりです。上司から「その案いいね、まずやってみよう」と言われることを目指して、日々行動していきたいと思います。
💡encoからのポイント
「上司から言われているけど自分はそう感じていないから動けない」「自分にはその必要性がないので考え方がわからない」。業務をするうえでそう思ってしまうことはあると思います。
たとえば、子どものいない男性が、子育て中の女性のための業務改善案を出さなくてはいけなかったり、本社づとめの営業職の人が現場の声を反映したアイデアを考えなくてはいけなかったり……。そういった場面でもencoのプログラムはとても有効です。
encoのプログラムでは前半で「顧客視点の考え方」にしっかりと取り組みます。顧客のニーズはなにか、顧客が抱えるジョブはなにか、顧客の心を動かすストーリーはどんなものか。その考えがあれば、新規事業のアイデアはもちろん既存業務の改善にも活かすことができるのです。
こちらの男性はその「顧客視点」を持つことができず、最初はなかなか思うように進めることができませんでした。しかし、回を重ねるごとに「この商品がほしいのはどんな人なのか」「その人にはどんな困り事があるのか」という発言が増え、アイデアもどんどんブラッシュアップされていきました。
その考え方を既存業務でも活かしながら、活躍してほしいと思います!